抗がん剤治療or緩和ケア

■余命2ヶ月

「悪性リンパ腫です」

診断結果を伝えられたあと、今後の治療方針について話がありました。
治療は”抗がん剤治療””緩和ケア”2種類があります。
ふとどこかへ飛んでしまいそうな意識を必死に引き戻しながら、それぞれのメリットとデメリットに耳を傾けました。

「抗がん剤治療をしない場合、平均的な余命は2ヶ月です。抗がん剤治療は悪性リンパ腫に良く効いてくれるので、やる価値はあります。ただ、副作用で命を落としてしまう子がいるのも事実です。ロビンちゃんは高齢ですし、心臓の雑音や血液の凝固傾向もあります。どのような治療を行うのか、ご家族で良く話し合って下さい」

「先生としては治療をしたほうがいいと思いますか?」
治療方針を最終的に決めるのは私たち家族ですし、
医師として個人的な意見は教えてもらえないかもしれない。
それでも、尋ねずにはいられませんでした。

すると、先生は口を開いてくれました。

「……もちろん、やる意味がない治療は初めからおすすめしません。抗がん剤の効果が見込めない子は、残念ながら緩和ケアのみご案内をします。抗がん剤治療を行って飼い主さんと一緒にいられる時間を延ばしてあげれば、ロビンちゃんも喜ぶと思います。ただ、ロビンちゃんとしては”治療のために苦しい思いをする”ということが分かりません。何も分からずに副作用と闘ったり、大好きな飼い主さんと離れて慣れない場所で入院生活を送ったり、何度も注射をされたりするのは、正直嫌だと思います

この先生の言葉を聞いて、私の気持ちは揺れ動きました。

もちろん出来るだけ長くロビンと一緒にいたいけれど、それは私のエゴなのではないか?苦しくて痛い思いをさせてまで、ロビンに長生きして欲しいのか?副作用に苦しめられて痛みと闘いながら最期を迎えるより、自分の足で歩いて美味しくご飯を食べられる状態で、とびっきり楽しい時間を過ごさせてあげることがロビンの幸せなのでは?という考えが脳裏に浮かびました。

診断結果を聞くまでは、正直”もしロビンが悪性リンパ腫だとしたら、抗がん剤治療をしたい”と思っていました。費用や時間に関しては問題ないので、すぐに治療を始めることができます。

しかし、病院で実際に副作用や本人にかかる負担の大きさを聞いてみると、私はロビンの幸せではなく自分の幸せを優先しているのではないか?と思わずにはいられませんでした。

■私の祖母

突然ですが、父方の祖母の話をします。
もう十数年以上前になりますが、祖母はがんで入院していました。
父をはじめ、周りの家族はどうにか長く生きて欲しいと願い、2度も大変な手術を行いました。

結果的に2年間延命ができましたが、祖母はその間ほとんど寝たきりで身体はチューブだらけ。トイレはベッドの上で、食事も口からは摂れませんでした。

父は、祖母の件をものすごく後悔しています。「寿命を受け入れて、元気なうちに温泉に連れて行ったり、美味しいものを一緒に食べたかった。母には悪いことをしてしまった」と何度も嘆いていました。

延命が悪いことだとは思いません。
ただ、本人の意思を尊重することが大切なのだと父は言いました。

具合が悪くなる前に、あらかじめ自分の意見(延命をするかしないか)を主張しておくことで、家族も迷わずに済みます。

父も去年の夏、祖母と同じがんで手術をしました。
まだ年齢も若くステージも初期だったため手術を受けることができました。
しかし、手術後に縫合不全で入院が長引いてしまい、一時は危ない状況に陥りました。そんな時、父は祖母の経験から「もし何が起こっても延命措置はしないで欲しい」と私たち家族にはっきりと告げました。

■寿命を受け入れる

昔の人は、病院ではなくほとんど自宅で看取っていたそうです。
これらはほとんど「老衰」とされていました。
(実際は、様々な病気が重なっていたと思いますが……)

現在は医療が発達して、人も動物も長生きすることが可能です。
しかし、長生きは必ずしも良いものとは言えません。

①痛みに苦しみ、ベッドから動けなくなったとしても、とにかく1日でも長く生きたい。

②残りの時間はわずかでも、自分の意思で出かけたりご飯を食べたりして、自然に旅立ちたい。

自分にあてはめるとしたら、一体どちらを選びますか?私は後者を選びます。

ベッドの上で痛みに耐えながら息を潜めるように生きるよりも、おしゃれなお店でランチをしたり旅行をしたりして、最期まで自分らしく生き抜きたいです。

理想論ですが「最期は目も当てられないほど辛そうだったね……」ではなく「〇〇さんは最期まで幸せそうだったね!」と言われたほうが、本人も周りも嬉しいですよね。

こうして、親や自分の死生観を含めた上で考えた結果、ロビンの最期も自然な形で迎えたいと心から願いました。

ロビンの言葉は直接聞けませんが、18年間一緒に過ごしてきたので気持ちは分かります。ロビンがいちばん喜ぶのは、美味しいものを食べている時です🍚病院へ行くと毎回震えてしまって可哀想なので、抗がん剤治療で入院や通院を繰り返すのは本人にとって非常に辛いはず。自宅でストレスなく過ごすことが、ロビンにとっての幸せなのだと思います🐶

もちろん、ロビンがまだ若くて他に病気もなければ迷わず抗がん剤を選んでいたでしょう。でも、ロビンは高齢で色々な病気も持っています。(クッシング症候群、心臓の雑音、慢性腎臓病など……)

むしろ今まで元気にいてくれたことが奇跡なのです✨

また、余命2ヶ月というのは平均値なので、必ずそうだと決まったわけでもありません。

ロビンは毎日元気に走り回りますし、食欲も旺盛でいつもバクバクご飯を食べます!(クッシング症候群の薬の副作用として食欲が増すことがあるそうですが、元々よく食べる子です🍚)

悪性リンパ腫について調べている中で、色々な方のブログも拝見させていただきましたが、最期は皆食事も水も拒否して衰弱してしまうようです。

やはり、病気と闘うためには体力が必要です。
薬の副作用だとしても食欲があるに越したことはありません。
これからは、がんに勝つための食材を選びながら手作りご飯を作ります🍚✨

今までは市販のドッグフードを与えていたので、急に食材を切り替えるのは不安でしたが、病院の先生からもおすすめされたので挑戦してみます!

目指せ20歳ということで、まずは4ヶ月後の19歳の誕生日を元気に迎えられるように頑張ります🍰✨

 

※注意※
私は、抗がん剤治療を否定しているわけではありません。
抗がん剤のおかげで延命出来る子がいるのも事実です。
ただ、ロビンの身体の状況と私たち家族の死生観をふまえた結果、
私たちは緩和ケアを選択しました。

どちらにせよ、じっくり考えてあとで後悔しない決断をすることが大切だと
主治医からアドバイスをいただきました。

十分に考えずに治療方針を決めてしまえば、どちらを選んでも結局は後悔するはずです。
緩和ケアを選べば「やっぱり抗がん剤治療を受ければよかった……」
抗がん剤治療を選べば「緩和ケアで苦痛なく過ごさせてあげたかった……」
というように。

後悔しないためには納得がいくまで考える必要がありますが、宣告を受けてから悩む時間は少ないのが現実です。
それに、宣告の内容が受け入れられず、放心状態になってしまうかもしれません。しかし、本人の病気は待ってくれません。その間も進行してしまいます。

もしこのブログを読んでくださっている方の中で迷っている方がいらっしゃったら、治療方針についてじっくりと考えてみて下さい!

そして、これから先の悲しみを想像するよりも、今目の前にいる子を全力で愛することが大切だと思います^^

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